紺屋町や材木町といった古い街並みが残るエリアでは、盛岡特有の「時間の流れ」を楽しみながら食べる昼食が人気を集めている。明治から昭和初期にかけて建てられた蔵や町家を再生した空間は、重厚な木目と差し込む光が美しい。ここでは急ぎ足の観光は野暮だ。
焼きたてのカンパーニュに地元の新鮮なチーズを挟んだサードウェーブなサンドイッチから、地元産の雑穀と季節の野菜をふんだんに使った滋味あふれる和定食まで。器には地元の伝統工芸である「南部鉄器」やクラフト陶器が使われ、五感すべてで岩手の風土を味わうことができる。都市の喧騒から遠く離れ、心を満たす贅沢がここにはある。