海の森公園が抱える最大のボトルネックとして、来園検討者から常に指摘されるのが「交通アクセスのハードルの高さ」です。公園が位置する中央防波堤エリアは、周囲を海に囲まれた孤立した埋立地であり、徒歩や自転車での乗り入れは東京ゲートブリッジの通行制限や臨港道路の安全規定上、厳しく遮断されています。
公共交通機関を利用する場合、起点となる主要ターミナルはJR京葉線・東京メトロ有楽町線・りんかい線が交差する新木場駅です。海の森公園への行き方を新木場起点で検証すると、都営バス(波01系統など)を利用するルートが存在しますが、運行ダイヤは中央防波堤周辺で働く港湾・物流関係者の通勤時間帯に偏っています。日中の運行本数は1時間に1〜2本程度にとどまり、観光目的で気軽に往復できる高密度ダイヤとは言い難いのが実情です。
一般来園者にとって海の森公園のアクセスバスは、時刻表の事前確認を怠ると現地で長時間の待機を強いられるリスクを孕んでいます。土日祝日や大規模イベント開催時には、新木場駅やりんかい線東京テレポート駅から臨時シャトルバスが運行されるケースがあるものの、普段の週末にふらりと訪れるにはハードルが残ります。この陸の孤島とも呼べる物理的制約こそが、都市部にありながら未開のフロンティアのような静けさを保ち続けている二面性の根源です。