華々しい再開発報道に触れて移住を即決する前に、北広島市特有の自然条件と生活インフラの現実を直視する必要があります。ネット上では「札幌駅まですぐだから車がなくても暮らせる」という言説が散見されますが、これは現場のリアルとは大きく乖離しています。
第一の壁となるのが、北海道北広島市への移住におけるデメリットの筆頭である「冬期間の豪雪とJR千歳線の運行障害」です。道央圏特有の湿った重い雪が局地的に降る日があり、幹線道路以外の生活道路では除雪車が入るまでの移動が困難を極めます。さらにJR千歳線は新千歳空港と札幌を結ぶ過密ダイヤであるため、強風や大雪、車両トラブルの影響を受けやすく、一度ダイヤが乱れると駅構内に長蛇の列ができる「帰宅困難リスク」が現実のものとなります。
第二の課題は「完全な車社会」である点です。JR駅の徒歩圏内に居住できる層は限られており、西の里地区や大曲地区、輪厚地区などに住む場合、自家用車がなければ通勤も日用品の買い出しも成立しません。冬用タイヤの購入、車検、ガソリン代、暖房用の灯油・ガス代など、寒冷地特有のランニングコストは首都圏の想像を上回ります。
また、Fビレッジの試合開催日における「道路渋滞とJRの混雑」も日常のストレス要因になり得ます。シャトルバスの運行改善や警備誘導の強化によって初期の混乱は緩和されたものの、ナイター開催日の夕方や試合終了後の時間帯は、市内幹線道路の要所でノロノロ運転を余儀なくされるのが現状です。