「思い立ったが吉日で、試合当日の朝にスタジアムへ行けば窓口で買えるだろう」――もしそう考えているなら、即座に認識を改める必要があります。高校サッカーチケット当日券の有無を巡る現実は、過去数年で劇的な変貌を遂げました。
日本サッカー協会および大会事務局の運用方針として、会場敷地内の有対面販売窓口は原則として設置されません。スタジアムへ直行しても、そこにあるのはチケット売り場ではなく、「本日のチケットはWEBでご購入ください」と記されたQRコード付きの案内看板のみです。
公式発表上「当日券あり」とアナウンスされている場合であっても、それは「オンラインシステム上に当日券価格の在庫が残っている」という意味に過ぎません。その場でスマートフォンを取り出し、プレイガイドの会員ログインを済ませ、クレジットカード決済等を行って電子チケット(あるいはコンビニ発券用バーコード)を取得する手続きが求められます。
ここで多くの観戦初心者が「現場の罠」に嵌まります。スタジアム周辺は数万人の来場者によって携帯電話の電波帯域が極端に混雑し、決済画面でフリーズしたり、認証メールが届かなかったりするトラブルが多発するのです。「駅を出る前に必ずスマートフォン上でチケットの購入・発券を完了させておくこと」。これが入場ゲート前で途方に暮れないための絶対条件です。