ガテン系と呼ばれる仕事は、建設現場の足場を組む作業員だけにとどまりません。日本の社会インフラやサプライチェーンの根幹を支える多種多様なプロフェッショナルで構成されています。ここでは主要な4領域に分類して整理します。
1. 建築・大工・内装系
建物をゼロから造り上げ、仕上げを行う職人たちです。 高所での作業を専門とする「とび職(足場鳶・鉄骨鳶)」、建物の骨組みを担う「型枠大工・鉄筋工」、内外壁を仕上げる「左官・塗装工・防水工」、建物の電気配線を取り回す「電気工事士」、壁紙やフローリングを施工する「内装工・クロス職人」などが含まれます。繊細な手作業と空間把握能力が要求される領域です。
2. 土木作業員・インフラ設備系
道路、トンネル、橋梁、河川など、社会の基盤インフラを構築・整備する仕事です。 ショベルカーやブルドーザーを操る「重機オペレーター」、アスファルトを敷設する「道路舗装工」、老朽化した建造物を安全に取り壊す「解体工」、地中のライフラインをつなぐ「配管工・水道設備工」が該当します。近年では人工衛星や3Dデータを駆使するICT施工が進んでおり、テクノロジーの扱いにも長けた技術者が台頭しています。
3. 運送・物流・ドライバー系
物資を目的地へ確実に届ける輸送のエキスパートです。 長距離・中距離を走破する「大型トラック運転手」、都市部の配送を支える「中型・軽貨物配送ドライバー」、港湾や巨大倉庫で重量物をミリ単位で運ぶ「フォークリフトオペレーター」などが代表例です。体力だけでなく、過密な運行スケジュールを安全に完遂する自己管理能力が問われます。
4. 製造・鉄鋼・プラントメンテナンス系
工場やプラント施設で稼働する重工業分野の現場職です。 金属同士を高熱で接合する「溶接工」、高圧ガスや化学薬品を扱う設備の定期点検を担う「プラントメンテナンス工」、産業機械の狂いを直す「機械保全技能士」などがあります。一歩間違えれば大事故につながるため、高度な専門知識と極限の集中力が不可欠です。