二枚屋王悦というキャラクターが読者・視聴者から熱烈に支持される最大の要因は、その強烈なギャップにあります。初登場時はアフロヘアーにサングラス、奇抜なスーツを着こなし、「チェケラ」「YO」「チャンイチ」と陽気に韻を踏むラッパーのようなハイテンションで読者を煙に巻きました。
しかし、一護が浅打を選ぶ試練に失敗した瞬間、その表情は一変します。「死神の真似事をしてきただけの小僧」「自分のルーツを知らねえ奴に刀は打てねえ」と、氷のように冷徹な眼差しで現世へと叩き返しました。この「ふざけた道化」から「絶対的な職人の威厳」へと急転直下する二面性こそ、王悦の魅力の真髄です。
アニメ版で王悦の声を担当した実力派声優・上田燿司氏の名演は、SNSや国内外のコミュニティで絶賛の嵐を巻き起こしました。リズミカルでコミカルな台詞回しから、親衛隊を一瞥して「鞘が無えんじゃねえ、鞘が造れねえの」と言い放つドスの利いた低音ボイスへの切り替えは、鳥肌モノの緊迫感を生み出しました。アニメ放送後、X(旧Twitter)では「王悦の戦闘シーンだけで鳥肌が止まらない」「チャラ男と神の演じ分けが完璧すぎる」といった称賛の声がトレンドを席巻しました。