ファンの間で最も白熱した議論を呼ぶのが、2アウトの場面で発生するタイムプレイ得点ルールと、得点が認められない例外規定です。公認野球規則5.08(a)には、3アウト目が成立するプレイ中であっても「得点が認められない3つの例外」が厳格に定められています。
その例外とは以下の3点です。
1つ目は、打者走者が一塁に到達する前にアウトになった場合(内野ゴロで一塁アウトなど)。2つ目は、走者がフォースアウトになった場合(進塁義務のある走者が次の塁で封殺された場合)。3つ目は、前位の走者が塁を踏み損ねてアウトになった場合です。
これら3つの例外に該当する場合、いかに三塁走者の本塁生還タイミングが3アウト目より早かろうと、フォースアウト得点無効の原則によって得点は一切認められません。
しかし、3アウト目が「タッグアウト(非フォースプレイ)」の場合は話が別です。例えば2アウト一・三塁で、一塁走者が二塁へ盗塁を試みて挟殺(ランダウンプレイ)され、二塁手からタッチされてアウトになるケースを考えてみましょう。この挟殺によるタッチの瞬間よりもコンマ何秒か早く三塁走者が本塁を踏んでいれば、3アウト目と同時に「得点が成立」します。これこそが、時計の針を争う「タイムプレイ」と呼ばれる極めてスリリングな場面です。