ブリーチなしで明るい色はどこまで可能?限界トーンと失敗しないオーダー術

ブリーチなしで明るい色はどこまで可能?限界トーンと失敗しないオーダー術

ブリーチなしで明るい色はどこまで可能?限界トーンと失敗しないオーダー術について専門的な視点から解説いたします。詳細な分析をお届けします。

「ブリーチを使わずに、どこまで髪を明るくできるのか」という疑問に対する毛髪科学的な答えは、日本ヘアカラー協会(JHCA)が定めるカラーチャート レベル表において「1回染めで12〜13トーン、ブリーチなしダブルカラーで最大14トーン」が客観的な限界値です。

日本人の標準的な地毛は4〜5トーン前後の暗さです。通常のアルカリカラー剤は、毛髪内部のメラニン色素を分解(リフト)しながら同時に染料を定着(発色)させます。1回のカラー施術で脱色できるエネルギーには限界があり、ライトナーと呼ばれる最も脱色力の強い薬剤を使用しても、到達できるのは13トーン前後にとどまります。

ここで重要なのは、「明るさ(明度)」と「色味(彩度)」のバランスです。1回の施術で13トーンまで一気に明るくしようとすると、薬剤の脱色作用が優先されるため、色味が薄くなり、日本人特有の赤みやオレンジみが強く残りやすくなります。そこで業界内で主流となっているのが、ブリーチなしダブルカラーという技法です。

この手法は、1工程目で最も明るいアルカリ剤(ライトナー等)を使いベースを13〜14トーンまで引き上げ、2工程目で赤みを削るアッシュやオリーブ、ベージュなどの染料を高密度に重ねます。髪のメラニンを破壊しすぎないため、髪のダメージレスを維持しながら、まるでブリーチをしたかのような透明感カラーを実現できる決定的な理由がここにあります。

木村 陽翔
著者

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。