宮古公設市場を訪れる最大の醍醐味の一つが、市場ならではの新鮮な素材を活かしたグルメとカフェ巡りです。大型のフードコートこそありませんが、1階のテイクアウト店や2階の飲食テナントには、島外のファンを唸らせる名店がひっそりと営業を続けています。
まず見逃せないのが、1階に店を構える精肉店直営の豚肉惣菜と加工品です。沖縄の伝統的な豚肉文化を支えてきた職人が手掛ける自家製のラフテー(豚の角煮)やスーチカー(塩漬け豚肉)は、余計な保存料を使わず肉本来の旨味が凝縮されており、宿泊先での晩酌のつまみやお土産として絶大な支持を集めています。タイミングが良ければ、出来立て熱々のメンチカツやコロッケが店頭に並び、平良散策の小腹満たしに最高の逸品となります。
さらに、館内を甘い香りで満たしているのが、揚げたてのサーターアンダギーです。外側はカリッと香ばしく、中は驚くほどしっとりとした独特の食感は、大量生産品では決して味わえない手仕事の賜物。プレーン味に加えて、宮古島特産の黒糖や紅芋を練り込んだバリエーションが日替わりで提供され、1個単位から気軽に購入できます。
歩き疲れた午後は、館内のカフェで一息つくのが地元通の過ごし方です。宮古島産マンゴーやパッションフルーツを贅沢に使った無添加スムージー、じっくりと自家焙煎された深煎りアイスコーヒーが楽しめます。市場2階には風通しの良いテラス席やフリースペースが設けられており、1階で購入したフードを持ち込んでゆったりと島時間を満喫するスタイルが定着しています。