両親に次いで主役に近しい存在である兄弟姉妹や叔父・叔母、いとこの装いには、親族としての慎み深さと、お祝いの場を華やかに彩る役割の両立が求められます。年代や立場によって選ぶべきアイテムの境界線が異なるため、個別のアプローチが欠かせません。
兄弟姉妹(20代〜30代)の選び方
兄弟の場合、最も無難かつスマートなのはダークネイビーやチャコールグレーのダークスーツ、またはフォーマル用のブラックスーツです。一般的なビジネススーツを流用する場合でも、光沢感のあるシルバーや淡いブルーのネクタイ、白のリネンチーフを挿すことで、仕事着感を完全に払拭できます。
未婚の姉妹であれば、格式が高くお祝いの意味合いが強い本振袖・中振袖が会場を一段と格式高く引き立てます。洋装を選ぶ場合は、袖付きのフォーマルドレスを選び、過度な背中の開きやスリットを避けるのが礼儀です。既婚の姉妹は、落ち着いた色留袖(三つ紋または一つ紋)、訪問着、あるいは格式の高いアンサンブルやフォーマルドレスが適しています。
叔母・いとこの選び方:母親の一歩後ろを歩く品格
叔母にあたる親族は、親族席の中でも年長者として見られることが多いため、色留袖(三つ紋・一つ紋)や格調高い訪問着、洋装であれば上質なセレモニースーツやロングドレスが定番です。ここでのポイントは、母親よりも華美にならないことです。母親が黒留袖の場合は色留袖や落ち着いた訪問着で調和を取り、母親が洋装の場合は事前にドレスのカラートーンを確認しておくと安心です。
いとこ世代(10代〜30代)は、親族とはいえ比較的自由度の高い装いが許容されます。ただし、一般の招待客と同様の感覚で露出度の高いミニドレスやボディコンシャスなデザインを選んでしまうと、親族席全体が軽く見えてしまうリスクがあります。スカート丈は膝下からミモレ丈、落ち着きのあるカラードレス(くすみグリーン、モーブピンク、ディープブルーなど)を選ぶのが好感度を高める定石です。