ファンの間では「体力の限界だったのではないか」「学年誌の休刊ラッシュに巻き込まれたのか」と様々な憶測が飛び交った100巻完結の理由ですが、その真相は極めて計画的かつ前向きなものでした。作者である室山まゆみ先生(姉・眞弓氏、妹・真紀子氏)は、80巻を超えた段階から「少女漫画・児童漫画の金字塔として100巻で美しく完結させる」という明確な目標を編集担当と共有していました。
1978年から2014年までの36年間、小学館の『小学二年生』をはじめとする学年誌や『ちゃお』『コロコロコミック』に至るまで、驚異的なペースで執筆を継続。月刊誌複数本の連載を抱えながら一度も長期休載を挟まなかったプロフェッショナリズムは、漫画界でも突出しています。そして2014年の完結と同時に、本作は「二人組の女性漫画家による最多発行巻数コミックシリーズ」としてギネス世界記録に公式認定されました。
小学館関係者の証言や当時の記念祝賀会でのコメントによると、姉妹は「100巻というキリの良さをもって、この壮大なマラソンを自分たちの足で完走したかった」と語っています。商業的な引き延ばしに屈することなく、作者自身の美学でピリオドを打ったからこそ、完結後も名作としての品格が保たれているのです。