家族社会学の観点から見ると、日本の婚活市場における最大の歪みは、女性の社会進出が進み共働きが前提となった令和の時代において、依然として「男性に生活の保障を求める昭和型の上方婚意識」が温存されている点にあります。
親世代が築いた「夫が稼ぎ、妻が家庭を守る」モデルを無意識の基準に据えているアラフォー女性は、無意識のうちに相手男性へ依存的な期待を押し付けがちです。しかし、現代の未婚男性が求めているのは「人生を共にサバイブする対等なパートナー」です。ここに心理的バウンダリー(境界線)の不全が生じ、相手を自分の不安を解消するための道具として値踏みしてしまう構造が生まれます。
40代以降の婚活において真に必要なのは、「誰かに幸せにしてもらう結婚」から「二人で心地よい暮らしを創る結婚」へのパラダイムシフトです。年収や年齢という表面的な記号にとらわれず、お互いの弱さを補い合える関係性を築けるかどうかが、生涯のパートナーシップを成立させる唯一の分水嶺となります。