この学校の教育の根底には、創設以来守り続けられている「人を排除しない」「人を認める」「仲間を作る」という3つの約束がある。文字にすればシンプルだが、実践するのは容易ではない。なぜなら、学校という閉鎖的な空間では、どうしても同調圧力が生まれやすいからだ。
ここでは、教員と生徒の距離が極めて近い。先生は「教える人」ではなく、生徒の伴走者だ。授業中の雑談から新しいプロジェクトが生まれることも珍しくない。他者との違いを「排除」するのではなく、「面白い個性」として受け入れる風土が、生徒たちの自己肯定感をゆっくりと、しかし確実に回復させていく。