情報過多の時代、私たちの脳は常にマルチタスクを強いられている。そんな中、水面に浮かぶ一本のウキだけに意識を研ぎ澄ます行為は、一種の動的瞑想(アクティブ・メディテーション)として機能する。20代の来訪者は「スマホの通知をオフにして、ただ水面を見つめているだけで、頭がすっきりと整理される」と語る。
ゲームや仮想空間では得られない、リアルな魚との駆け引き。エサの配合やタナ(泳ぐ層)の調整といった、アナログで奥深いゲーム性が、タイパ(タイムパフォーマンス)を重視する現代の若者に逆に新鮮に映っているのだ。