かつての「バニー」といえば、プレイボーイに代表される男性向けのセクシーなアイコン、あるいは単なる子供向けのアニメキャラクターだった。しかし、今ストリートで起きている現象は全く異なる。ジェンダーレス、そしてサイバーパンク的な要素を取り入れた、極めてアヴァンギャルドな文脈で再解釈されているのだ。
「これまでの可愛いとは違う、ちょっと毒のある強さが欲しかった」。都内の服飾専門学校に通うユウキさん(20)は、自作のウサギ耳フードを調整しながらそう語る。彼女たちにとって、ウサギは従順さの象徴ではない。予測不可能で、俊敏で、どこか不気味な存在。そのギャップが、閉塞感のある現代社会に対する無言の抵抗として機能している。