かつてマットの上で世界中のライバルを圧倒した彼女の闘志は、形を変えて今も生きている。女子レスリング56kg級および59kg級で世界選手権4連覇という偉業を成し遂げた実力は、伊達ではない。しかし、現在の主戦場は四角いリングではなく、日々成長する子どもたちが駆け回る家庭という名のフィールドだ。
日米のメディアはしばしば、彼女を「最強のサポーター」と称する。だが、その実態は単なるサポート役を超えた、家族というチームの「監督」であり「司令塔」だ。彼女が築き上げる家庭環境こそが、夫であるダルビッシュ有の驚異的な選手生命の長さを支える土台となっていることは、野球界でも広く知られている。