2026年の中古二輪市場を語るうえで外せないのが、新基準原付と2026年の排ガス規制影響です。厳格化された国際基準(ユーロ5相当)への適合が技術的・コスト的に困難となったことから、各メーカーは従来の50ccエンジン車の製造を終了しました。これを受け、従来の原付免許や普通自動車免許で運転できる新たな区分として、110〜125ccのエンジン出力を電子制御で制限した新基準原付が市場に定着し始めています。
しかし、新基準原付はベース車両が125ccクラスであるため、車両本体価格が新車で25万〜30万円前後と高額になり、車体重量も従来の50ccより15〜25kgほど重くなります。「小回りが利き、車重70〜80kg台で軽快に扱える従来の50ccスクーター」を求める需要は依然として根強く、中古市場における良質な50ccモデルの奪い合いを加速させました。
特にホンダ スーパーカブ50の中古価格は、最終型や高年式の低走行車を中心にプレミア化が進み、新車時価格を上回る個体も珍しくありません。日常の実用車としてだけでなく、維持費が安く構造が堅牢な資産としての側面も評価されています。