普段は無症状の粉瘤が、ある日突然ズキズキと痛み出したり、鼻をつく悪臭を放ち始めたりすることがあります。この脇の粉瘤が痛い原因は、袋の内部に細菌が侵入して「炎症性粉瘤(化膿性粉瘤)」へと移行したためです。
脇の下は汗をかきやすく蒸れやすい環境に加え、歩行や腕の曲げ伸ばしによる摩擦ストレスが絶え間なくかかります。皮膚の袋が圧迫されて内部で微細な亀裂が入ると、溜まっていた老廃物が周囲の皮下組織へ漏れ出し、強い異物反応と免疫応答を引き起こして激しい痛みと赤みを生み出します。
また、脇の粉瘤が臭い理由は、袋の中に長年蓄積された剥がれ落ちた角質(垢)と皮脂が酸化し、嫌気性細菌によって発酵・分解されるからです。粉瘤の内容物はチーズや熟成した油のような強烈な臭気を帯びており、開口部からじわじわと成分が染み出したり袋が破裂したりすることで、周囲に強い悪臭を放つようになります。