風邪の水分補給でお茶や水は逆効果?医師が明かす正しい飲み方と対策

風邪の水分補給でお茶や水は逆効果?医師が明かす正しい飲み方と対策

風邪の水分補給でお茶や水は逆効果?医師が明かす正しい飲み方と対策に関する基本知識をわかりやすくまとめました。詳細を読もうことができます。

風邪の常備薬のように扱われる「ポカリスエット」「アクエリアス」、そして薬局やドラッグストアで手に入る「経口補水液(OS-1など)」ですが、その成分設計と役割には明確な違いがあります。

ポカリスエットは体液に極めて近い電解質組成を持ち、炭水化物(糖分)の含有量が比較的高めに設計されています。食事が喉を通らない風邪の引き始めにおいて、水分と同時に貴重なエネルギー源を補給する目的で力を発揮します。

対してアクエリアスは、糖分が控えめで浸透圧が低く設定されており、クエン酸やアミノ酸が配合されています。熱が下がり始めた回復期の疲労感ケアや、軽度の発熱時に適しています。

一方、これら一般的なスポーツドリンクとは一線を画すのが経口補水液(OS-1など)です。ポカリスエットに比べて塩分(ナトリウム)が約2倍以上多く、糖分は半分程度に抑えられており、小腸で最も効率よく水と電解質が吸収される黄金比率で調合されています。

経口補水液を投入すべき決定的なタイミングは、「38度以上の高熱で大量の汗をかいているとき」「下痢や嘔吐を伴う胃腸炎症状があるとき」です。いわば「飲む点滴」としての役割を担うため、健康時に飲むとしょっぱく感じますが、脱水状態の身体には非常に美味しく吸収されます。

なお、胃腸が弱っているときや糖分のべたつきが気になるときに風邪でスポーツドリンクを薄めて飲む理由は理にかなっています。糖分濃度が高すぎると胃からの排出速度が落ちるため、水で1:1程度に薄めることで浸透圧を下げ、胃腸への負担を減らしながら吸収スピードを向上させることが可能です。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。