フライパン調理において、重い木製やステンレス製の落とし蓋を使うのは厳禁です。キンキの柔らかな身を押し潰し、皮を剥がしてしまう恐れがあるためです。ここで絶大な威力を発揮するのが「シワを寄せたアルミホイル」です。
アルミホイルをフライパンの直径より一回り小さめに切り、一度くしゃくしゃにしてから軽く広げます。中心部に直径2cmほどの蒸気抜き穴を開けて魚の上に直接被せます。このシワの凹凸によって煮汁の泡が効率よく滞留し、魚の上面まで絶え間なく煮汁を循環させてくれます。
【調理手順のタイムライン】
- フライパンに「水・酒・みりん・砂糖・生姜」を入れ、強火で沸騰させます(醤油は最初は入れず、甘みを先に浸透させるのが板前の隠し技)。
- 煮汁が完全に沸騰したら、下処理済みのキンキの頭を左、腹を手前にして静かに投入します。
- 再度沸騰したら醤油を回し入れ、シワ加工したアルミホイルを密着させます。
- 火加減は「中強火」を維持。アルミホイルの下で煮汁が勢いよく泡立ち、魚全体を覆っている状態を保ちます。煮込み時間は8分間。
- アルミホイルを外し、お玉で煮汁をキンキの頭部や皮目に回しかけながら、さらに2〜3分間煮詰めて照りを出します。