インターネット上の掲示板や雑学サイトでは、「フレンチフライはフランスが発祥の地である」という言説が散見されますが、これは食文化史の観点から見ると正確ではありません。
ベルギーでは、17世紀末に川が凍結して魚が捕れなくなった際、住民が小魚の代わりにじゃがいもを細長く切って油で揚げたことがフリッツ(Frites)の起源であると強く主張されています。ベルギー国内には「フリッツ博物館(Frietmuseum)」が存在するほど、国民的食文化としての誇りが確立されています。
また、「和製英語を使ってはいけない」という極端な言説から、日常の日本語会話の中でも「フライドポテト」と言わずに「フレンチフライ」と呼ぶべきか悩む学習者もいます。しかし、言葉は使用される文化圏のコミュニティ内で合意が取れていれば問題ありません。日本語の文脈では「ポテト」「フライドポテト」で完全に定着しているため、国内では自然な日本語を使い、一歩海外に出た際や英語を話す環境でのみ「fries」「chips」と明確に頭のスイッチを切り替える柔軟性が大切です。