ネット検索で頻出する「ラウンドワン半田店 いつ閉店」「ラウンドワン半田店 閉店理由」という疑問に対し、調査報道の結論を端的に提示すれば、「過去にラウンドワン半田店という正規店舗が開業し、その後に閉店した事実はない」というのが揺るぎない客観的ファクトです。
ラウンドワンを展開する株式会社ラウンドワン(東証プライム上場)の有価証券報告書、店舗開設・退店履歴の全レコード(1993年〜2026年最新版)を精査しても、「半田店」の名称が記載された実績は一度たりとも存在しません。ではなぜ、実在しなかったはずの店舗に対して「閉店理由」がまことしやかに論じられているのでしょうか。
背景にあるのは、2020年から2021年にかけて全国で巻き起こったアミューズメント業界の激震です。当時、感染症拡大による営業自粛や深夜営業制限が直撃し、ラウンドワンは全国規模で採算の厳しい小型店・老朽化店舗のスクラップ&ビルドを断行しました。愛知県内でも2021年3月にランドマーク的存在だった「名駅南店」が惜しまれつつ撤退しています。この業界再編のニュースと、同時期に半田市内で起きた地元老舗ボウリング場の撤退劇が人々の記憶の中で無意識に合成され、「半田のラウンドワンもあの時期に採算悪化で閉店したのではないか」という偽りの文脈が定着していったのです。