暖簾をくぐった客の多くが注文するのが、騎西店の代名詞ともいえるスーパーチャーシューメンです。着丼した瞬間に視界を埋め尽くすのは、大輪の花のように広げられた分厚いチャーシューの壁。スープの熱でじわじわと脂が溶け出し、赤身の柔らかさとジューシーな旨味が口いっぱいに広がります。
豚肩ロースをじっくりと特製醤油ダレで煮込んだチャーシューは、箸で持ち上げると崩れそうなほど柔らかく、なおかつ肉本来の繊維感を残した絶妙な火入れが施されています。一般的なチャーシューメンが4〜5枚程度のトッピングにとどまるのに対し、スーパーチャーシューメンは丼全体を覆う圧巻の物量を誇り、肉をかき分けなければ麺に到達できないほどの迫力です。
そして、ラーショの神髄であるネギラーメンの完成度も見逃せません。白髪状に美しく刻まれた長ネギを、ごま油と秘伝の調味料(通称「クマノテ」)で手早く和えたネギトッピングは、スープの熱を帯びることで徐々に甘みを増していきます。シャキシャキとした痛快な歯ごたえと香ばしさが、背脂を含んだ甘辛い豚骨スープと絡み合い、食べ進める手を止めさせません。中太のストレート麺がその濃厚なスープをしっかりと持ち上げ、一口ごとに重層的な旨味を届けてくれます。