花言葉は誰が決めたのか?公式機関の真相と歴史・現代の決め方を解剖

花言葉は誰が決めたのか?公式機関の真相と歴史・現代の決め方を解剖

花言葉は誰が決めたのか?公式機関の真相と歴史・現代の決め方を解剖に関する詳細情報を丁寧にまとめました。専門的な情報をチェックしましょう。

では、そもそも「花に言の葉を託す」という発想はどこから生まれたのでしょうか。花言葉の歴史と由来を遡ると、その源流は17世紀のオスマン帝国(現在のトルコ・イスタンブール)にたどり着きます。

当時のトルコ宮廷や市井には、「セラム(Sélam)」と呼ばれる独特の風習が存在していました。これは、小石、羽毛、果物、そして摘み取った草花などを布に包んで相手に贈り、受け取った側がその品物の名称と韻(ライム)を踏む詩を連想してメッセージを読み解くという、極めて高度で知的な暗号遊戯でした。厳格なイスラム社会の戒律下において、想い人へ直接言葉を届けることが難しかった若者たちにとって、セラムは秘められた感情を交わすための貴重なコミュニケーションツールだったのです。

この異国情緒あふれるロマンチックな風習をヨーロッパへ持ち帰った立役者が、イギリスの外交官夫人であり文筆家としても知られるメアリー・ウォートリー・モンタギュー夫人です。彼女は1718年にイスタンブールから本国の友人へ送った書簡集の中で、次のように記しています。

「ここには、指一本動かさずに、一切のインクも使わずに手紙を交わす方法があります。どんな感情も、どんな情熱も、花や小包によって完璧に表現できるのです」

この手紙が出版されると、ヨーロッパの知識層や貴族階級の間に凄まじい衝撃が走り、エキゾチックな東洋の暗号文化は瞬く間にサロンの憧れの的となっていきました。

中島 亮太
著者

中島 亮太

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。