「ヘ音記号を覚える時間が取れない」「今週末までに左手の譜読みを終わらせたい」という学習者に最も即効性があるのが、「ト音記号読み+2音上シフト法」です。
五線譜上の位置がまったく同じ場合、ヘ音記号の音はト音記号で読んだ音よりも「2音上(楽譜上で1つ上の線・間)」になります。
例えば、五線の一番下の線(第1線)にある音符を見てみましょう。ト音記号では「ミ」ですが、ヘ音記号では「ファ・ソ」と2つ数え上げた「ソ」になります。同様に、第2間にある音符はト音記号だと「ラ」ですが、ヘ音記号では「シ・ド」と2つ上がって「ド」になります。
この変換ロジックさえ頭にあれば、万が一ヘ音記号の音を忘れてしまっても、慣れ親しんだト音記号の知識を使って数秒で正解を導き出すことができます。ただし、これは初期段階の補助輪に過ぎません。演奏中に毎回頭の中で足し算をしていては反応が遅れるため、徐々に次の「視覚的インプット」へ移行していく必要があります。