どれほど優れた味付けを施しても、下処理を誤るとスナップエンドウの魅力は半減してしまいます。口に残る繊維感を取り除き、鮮やかな翡翠(ひすい)色と絶妙な歯ごたえを生み出すには、明確な調理科学のルールがあります。
まず必須となるのがスナップエンドウ 筋取り 下処理の完全マスターです。スナップエンドウには「内側(湾曲のへこんだ側)」と「外側(ふくらんだ側)」の2箇所に太い筋が通っています。ヘタの部分を少しポキッと内側に折り、そのまま内側の筋をスーッと下まで引いた後、折り返して外側の筋を反対側へ向かって引き抜く「往復取り」を行うことで、加熱後も一切ストレスのない滑らかな舌触りが完成します。
続いて重要なのがスナップエンドウ ゆで時間のコントロールです。家庭での失敗で最も多いのが「茹ですぎによる食感の喪失」です。鍋にたっぷりの湯を沸かし、塩分濃度約2%(水1Lに対して塩小さじ2〜大さじ1弱)を加えます。沸騰した湯に下処理を終えたスナップエンドウを投入し、茹で時間は1分から最長でも1分30秒にとどめるのが黄金律です。
茹で上がったら素早く冷水や氷水に落として色止めを行い、余熱による軟化を防ぎます。ただし、サラダや和え物にする際は、冷水につけっぱなしにするとサヤの中に水が侵入して味がぼやけるため、冷えたら直ちにザルへ上げ、キッチンペーパーで水分を徹底的に拭き取るのがプロの鉄則です。