若白髪を見つけた際、思わず指や毛抜きで引き抜いてしまう人が大半を占めますが、ネット上にはびこる「若白髪抜くと増える噂の真相」は医学的に完全に誤りです。
白髪を1本抜いたからといって、隣接する正常な毛包のメラノサイトが影響を受けて白髪化することはありません。しかし、「抜いても問題ない」という意味では決してありません。髪を無理やり引き抜く行為は、毛包周囲の結合組織を破壊し、毛乳頭細胞に深刻な炎症を引き起こします。その結果、毛根が萎縮して次に生えてくる毛が縮れ毛になったり、最悪の場合は毛根そのものが死滅して毛が生えてこなくなるリスクがあります。
さらに注目すべきは、「若白髪黒髪に戻るのか」という疑問に対する医学的な結論です。加齢による白髪(老人性白髪)はメラノサイト自体の寿命死滅であるため再生が困難ですが、若年層の白髪は「メラノサイトが一時的に休眠しているだけ」のケースが極めて多く見られます。原因となっている栄養欠乏や血行不良、過度のストレスが解消されれば、再びチロシナーゼが活性化し、根元から黒い髪として再生する可逆性を持っています。