Q1:江戸幕府の船印である「中黒」とはどんな旗ですか?
A1:白地の中央に太い黒の横帯が一本描かれた旗です。清和源氏の正統である新田氏や足利氏の家紋に由来し、徳川将軍家の公用船(御船)の旗印として用いられていました。幕末の開国時、幕府はこの中黒を日本全体の国旗にしようと主張しましたが、島津斉彬らの反対によって日の丸が採用されました。
Q2:日本の国旗はいつから公式に「日の丸」になったのですか?
A2:対外的な船の標識としては、幕末の安政元年(1854年)に幕府が定めた「日本惣船印」が最初です。その後、明治3年(1870年)の太政官布告によって商船の旗として規定され、長年事実上の国旗として使われました。法的に正式な国旗として確定したのは、1999年(平成11年)8月に公布・施行された「国旗国歌法」です。
Q3:錦の御旗と日の丸はどう違うのですか?
A3:日の丸が国全体および国民を象徴する「国旗」であるのに対し、錦の御旗は戊辰戦争時に朝廷・天皇の軍(官軍)であることを示すために掲げられた「軍旗」です。赤地の錦に金の日輪・銀の月輪が刺繍されており、敵である幕府軍を朝敵として心理的に威圧するために用いられました。
Q4:日の丸(日章旗)と旭日旗の違いは何ですか?
A4:日の丸は白地に赤丸のみを描いた国家そのものの旗です。一方、旭日旗は中央の赤丸から光線が放射状に伸びるデザインで、明治時代に陸軍・海軍の所属を示す「軍旗(自衛艦旗・自衛隊旗)」として制定されたものです。法的根拠も使用目的も全く異なる別の旗章です。