原宿セントラルアパート写真で蘇る伝説の熱気とハラカド跡地の真相

原宿セントラルアパート写真で蘇る伝説の熱気とハラカド跡地の真相

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表参道と明治通りが交差する神宮前交差点。原宿セントラルアパートの歴史は、1958年(昭和33年)に完成した地上7階・地下1階の近代的なRC造アパートメントに始まります。当初は米軍関係者や外国人ビジネスマン向けの高級賃貸住宅として建てられ、白を基調としたシンプルモダンな外観と、セントラルヒーティングやエレベーターを備えた最新鋭の設備が特徴でした。

転機となったのは、1964年の東京オリンピック前後に起きた原宿エリアの環境変化です。近隣にワシントンハイツ(米軍宿舎)が存在したことや、同潤会青山アパートが並ぶ並木道のロケーションに惹かれ、1960年代後半から感度の高いフリーランスの表現者たちが続々と居住・オフィスとして入居を開始しました。原宿セントラルアパート貴重写真に収められているのは、無機質なコンクリートの廊下を行き交うジーンズ姿の若者たちや、ドアを開け放ち作業に没頭するスタジオの生々しい現場感です。

当時の表参道周辺は、現在の巨大ファッションストリートとは異なり、閑静な住宅街とケヤキ並木が広がる静かな地域でした。そこに突如出現したセントラルアパートは、既成概念にとらわれない1970年代原宿カルチャーの苗床として、日本の広告・ファッション・出版界に地殻変動を起こす中心地となっていったのです。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。