「塔のへつり」と検索すると、サジェストに「怖い」「事故」「立ち入り禁止」という言葉が目立ちます。この不気味な噂の発端を紐解くと、地質構造に起因する過去の落石・崩落トラブルと、物理的な景観の険しさに辿り着きます。
塔のへつりを形成する凝灰岩や頁岩(けつがん)の地層は、水や風雪による風化を受けやすい性質を持っています。過去には大雨や冬期の凍結融解によって岩の一部が崩落する事象が発生しており、観光客の安全を最優先に確保するため、岩肌を穿って作られたかつての奥側遊歩道が立ち入り禁止となりました。
かつては対岸の奇岩内部にある「虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)」の祠のさらに先まで歩道が続いていましたが、崩落のリスクを考慮して現在は通行可能エリアが明確に制限されています。つまり、「心霊スポット的な怖さ」ではなく、大自然の風化作用に伴うリアルな危険を回避するための安全措置が真相です。現在一般に開放されているルートは定期的な安全点検が行われており、過度に恐れる必要はありません。