カフェチェーンにおけるデザートは、もはやドリンクの引き立て役ではない。むしろブランドの世界観を体現する主役に躍り出ている。
スターバックスが放つ季節のフラペチーノやペストリーは、緻密に計算されたテクスチャーと華やかな色彩で顧客を惹きつける。一方、独自路線で熱狂的なファン層を広げ続けるのがコメダ珈琲店だ。看板商品のシロノワールに見られる、熱々のデニッシュパンと冷たいソフトクリームの温度差の妙、そしてメニュー写真の期待を心地よく裏切る圧倒的なボリューム。洗練と素朴という対照的なアプローチが、カフェ空間における甘味の選択肢を豊かに押し広げている。