音楽評論家の間でも、セリーヌ・ディオンの歌唱力に対する評判はずば抜けて高く評価されています。特に『マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン』におけるボーカルコントロールは、ポピュラー音楽における最高峰の技巧とされています。
楽曲の前半部では、囁くような繊細なウィスパーボイスで喪失感と切なさを表現。曲がクライマックスに向かうにつれて、力強いフルボイスのチェストトーンへと移行し、ラストの転調では聴く者の胸を震わせる圧倒的なロングトーンを響かせます。「静と動」「繊細さと力強さ」を完璧に共存させた歌唱設計こそが、映画のドラマ性を何倍にも増幅させた要因です。