奄美大島の鶏飯を語る際、必ず比較対象に挙がるのが笠利町にある老舗「元祖みなとや」です。旅行者の間でも「ひさ倉とみなとや、どちらに行くべきか」という議論は尽きません。両店にはそれぞれ異なる哲学と魅力が存在します。
決定的な違いは「スープの方向性」と「店舗の利便性」にあります。元祖とされる「みなとや」のスープは、鶏の皮や脂のコクを力強く効かせたパンチのある濃厚な仕上がり。一方の「ひさ倉」は、自社地鶏の澄んだ旨味を活かした透明感のあるスープで、あっさりしていながら深みがあるタイプです。
また、店舗の規模感にも明確な違いがあります。みなとやが歴史を感じさせるどこか懐かしい佇まいであるのに対し、ひさ倉は約150席以上を備える広々とした店内で、座敷席やテーブル席がゆったり配置されています。家族連れや大人数のグループ、あるいは開放的な空間で落ち着いて食事を楽しみたいドライブ客には、ひさ倉の居住性の高さが大きな強みとなっています。