凄惨な最期を遂げたにもかかわらず、なぜこれほどまでに「アウトレイジ 椎名桔平 かっこいい」という声が絶えないのでしょうか。その理由は、大友組の若頭として見せたプロフェッショナルなヤクザ像と、椎名桔平自身の圧倒的な色気にあります。
映画公開当時の映画雑誌のインタビューや各種レビューサイト(映画.com、Filmarks、5ちゃんねる実況スレッドなど)のアーカイブを精査すると、公開初年度の2010年から現在に至るまで、水野に対する支持率は作中トップクラスを維持し続けています。黒のスーツを隙なく着こなし、感情を露わにせず淡々と過激な命令をこなす姿は、旧来の泥臭いヤクザ映画とは一線を画す「現代的かつスマートな武闘派」そのものでした。
特に観客を痺れさせたのが、アウトレイジ 椎名桔平 名言の数々です。暴力の現場にあっても決して取り乱さず、どこか乾いたユーモアと冷徹さを漂わせるセリフ回しが光りました。
「野球やろうか」――敵対する村瀬組の若頭・木村(中野英雄)を拉致し、バッティングセンターでピッチングマシンの至近距離に縛り付けて顔面を粉砕する場面で放たれたこの一言は、水野のサディスティックな冷徹さを象徴する屈指の名台詞として知られています。また、大友組長に対して見せる絶対的な忠誠心と、組員を統率する際のドスの利いた怒号「手前ら、何ボーッと見てんだバカ野郎!」など、静と動のコントラストが観客を惹きつけてやみません。
このアウトレイジ 椎名桔平 演技力は映画賞でも極めて高く評価され、第15回日本インターネット映画大賞において助演男優賞を受賞。日本映画界における「知性派バイオレンス役者」としての確固たる地位を築き上げました。