慢性腎臓病の病期を把握するうえで基本となる指標が、eGFR(推算糸球体ろ過量)です。腎臓が1分間にどれだけの血液をろ過して老廃物を尿として排泄できているかを示します。eGFR計算と数値目安は、血液中のクレアチニン値、年齢、性別から自動算出され、健康診断結果にも明記されるのが一般的です。
日本腎臓学会の最新ガイドラインに準拠したCKDステージ分類表では、eGFRの数値に応じて「G1」から「G5」のステージに区分されます。
【慢性腎臓病の重症度ステージ分類表】
・ステージG1(正常・高値):eGFR 90 mL/分/1.73㎡以上(※尿蛋白など腎障害所見あり)
・ステージG2(正常・軽度低下):eGFR 60〜89 mL/分/1.73㎡
・ステージG3a(軽度〜中等度低下):eGFR 45〜59 mL/分/1.73㎡
・ステージG3b(中等度〜高度低下):eGFR 30〜44 mL/分/1.73㎡
・ステージG4(高度低下):eGFR 15〜29 mL/分/1.73㎡
・ステージG5(末期腎不全):eGFR 15 mL/分/1.73㎡未満
診断においては、eGFRの数値だけでなく尿蛋白(あるいは尿中アルブミン値)の区分(A1〜A3)を組み合わせた「ヒートマップ」でリスクを総合判定します。慢性腎臓病ステージ基準値として、eGFRが60未満、または蛋白尿などの腎障害を示唆する所見が3か月以上持続した場合にCKDと確定診断されます。