腕を太くしようとする際、多くの人が真っ先に思い浮かべるのが力こぶを作る「上腕二頭筋」のトレーニングです。しかし、解剖学的な体積比率に目を向けると、上腕全体のボリュームの約60〜67%は裏側に位置する「上腕三頭筋」が占めています。上腕二頭筋は全体の3割強に過ぎず、どれだけ二頭筋を追い込んでも、視覚的なインパクトや腕周りの実寸を飛躍的に伸ばすには構造的な限界があります。
上腕三頭筋は「長頭」「外側頭」「内側頭」の3つの筋頭から構成されており、特に側面に張り出しを作る外側頭と、脇の下から太く伸びる長頭を適切に刺激することで、横から見たときの厚みと正面から見たときの立体感が劇的に変化します。腕周りを最速でサイズアップさせたいのであれば、トレーニングリソースの過半を三頭筋に配分することがバイオメカニクスに基づく最も合理的なアプローチです。