首都・東京の貴重な水瓶として機能し続ける小河内ダム。その堰堤(えんてい)のたもとに佇む「奥多摩 水と緑のふれあい館」は、1998年(平成10年)11月27日に開館しました。この年は東京近代水道100周年、そして小河内ダム竣工40周年という歴史的節目にあたり、都民の水源地である奥多摩の豊かな自然や歴史、ダムの重要性を広く伝える目的で誕生した経緯があります。
施設を訪れてまず圧倒されるのは、入場料が無料でありながら提供されている展示の密度の高さです。館内は地下1階から地上2階までの立体的な構造になっており、奥多摩の民俗芸能や水源林の仕組みを再現したジオラマ、迫力ある映像で学べるシアターなどが配置されています。単なる行政の広報施設にとどまらず、奥多摩湖観光のハブとして機能している点が、多くのリピーターを生む最大の要因となっています。
さらに近年では、環境局が推進する「都有施設における再生可能エネルギー見える化モデル事業」の一環として、南東面の外壁や2階レストランの窓に建材一体型太陽光発電設備を導入。エコロジーや最先端の環境技術を学べる場としてのアップデートも継続的に行われており、ファミリー層からシニア層まで幅広い世代の知的探究心を満たすスポットとして定着しています。