旭岳の金庫岩とニセ金庫岩の罠!Sos事件の真相と命を守る見分け方

旭岳の金庫岩とニセ金庫岩の罠!Sos事件の真相と命を守る見分け方

話題沸騰中の 旭岳の金庫岩とニセ金庫岩の罠!Sos事件の真相と命を守る見分け方について、詳しいまとめを分かりやすく掲載しています。

Q1:金庫岩とニセ金庫岩は、天気が良ければ間違えることはありませんか?
A1:快晴で視界がクリアであれば、正規の登山道が明瞭に見通せるため、ニセ金庫岩へ迷い込むリスクはほとんどありません。問題は、山の天気が急変して視界が数十センチから数メートルに悪化した瞬間です。旭岳は日本海からの湿った空気が直接ぶつかるため、晴天から数分で視界ゼロのガスに覆われることが日常茶飯事です。晴れているうちに周囲の地形と高度計を必ず確認してください。

Q2:下山時に「金庫岩」に着いたら、どちら側に進めば安全ですか?
A2:下山時は、岩を正面に見て「右側(北側尾根沿い)」を通過するのが絶対の鉄則です。岩の左手(南側・南西側)に回り込んで下ろうとすると、急傾斜のザレ場を経て地獄谷の源頭部へ迷い込みます。足元にロープ杭や黄色い誘導ペンキがあるかを必ず確認し、少しでも踏み跡が不鮮明になったら立ち止まってGPSで現在地を特定してください。

Q3:なぜ「地獄谷」に迷い込むと自力で脱出できないのですか?
A3:地獄谷周辺の斜面は脆い火山砕屑物と、雪の重みで谷側(下向き)に倒れて生育した「クマイザサ」で覆われているためです。上から下へは滑り台のように滑り落ちることができますが、下から上へ登り返そうとするとササが逆目となって掴まることができず、滑落を繰り返して体力を奪われます。さらに谷底は落差数十メートルの涸れ沢や崖、有毒な火山ガス噴気孔が点在しており、一度落ちると人力での登攀生還は極めて困難になります。

Q4:現在の旭岳登山道で最も有効な遭難対策は何ですか?
A4:スマートフォンの機内モード状態でも稼働する「登山用GPSアプリ(YAMAP等)」の事前地図ダウンロードと、モバイルバッテリーの携行です。万が一視界を完全に失っても、GPSのトラックログ(歩行軌跡)を確認すれば、自分が正規ルートの尾根上にいるか、南西のニセ金庫岩方面へ逸脱しているかが1メートルの狂いもなく把握できます。紙の地形図・磁気コンパスと併用することで、生存率は劇的に跳ね上がります。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。