2026年現在の渋谷は、高層ビル群の竣工や駅構造の最新化が進み、スマートシティの代表格として世界から注目を浴びている。しかし、その輝かしい再開発の裏側で、複雑に入組んだ地下通路や建設ラッシュに伴う一時的な暗がりが、夜間の監視を難しくしている現実がある。
防犯カメラの設置台数は増加傾向にあるものの、トイレ以外の影になったスペースや、深夜の閉鎖時間帯直前のエアポケットのような空間を完全にカバーするのは容易ではない。都市構造の高度化と、現場の物理的な防犯・衛生管理との間に生じた「隙間」が、今回の騒動によって浮き彫りになった格好だ。