テレビアニメの予算枠は固定化されている傾向が強く、音響制作を担当する企業は提示された全体予算の中でキャスト全体のギャラを割り振る必要がある。そのため、群像劇などで出演者が増えるほど、一人ひとりの分配額が圧迫されやすい。
対照的なのが外画吹き替えだ。海外映画や海外ドラマの日本語吹き替えは、尺(放映時間)や拘束時間、作品の規模に応じた精算が行われることが多く、テレビアニメに比べてベース単価が高めに設定されるケースが珍しくない。マイクの前に立つ時間は同じであっても、コンテンツの性質と制作予算の構造差がそのまま出演者の懐の差となってあらわれる。