「チーマー文化のアイコン」から「国民的ヘタレ役」へ――東幹久の美学と、いま再評価される“規格外のカリスマ性”

「チーマー文化のアイコン」から「国民的ヘタレ役」へ――東幹久の美学と、いま再評価される“規格外のカリスマ性”

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彼の名を一躍全国区にしたのが、1992年に放送された深夜ドラマ『バナナチップス・ラブ』だ。岩井俊二監督が手掛けたこの作品で、東はニューヨークを舞台に、危うくも美しい青春を演じきった。映像美の中で際立つ彼のシャープな横顔は、視聴者に強烈なインパクトを与えた。

その後、トレンディドラマの常連となった彼は、トレンディ俳優としての地位を確立していく。しかし、単なる「二枚目」で終わらないのが彼の真骨頂だった。影のあるアウトローから、都会的で洗練された青年まで、彼は作品ごとに異なる表情を見せ、当時の若者たちのファッションリーダーとしても君臨し続けた。

林 結菜
著者

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。