以前に関越道を利用したドライバーの中には、「以前あったはずのオービスが見当たらない」「警告板はあるのに本体が消えている」と疑問に感じた方も多いはずです。実際、関越道の下り線・上り線ともに、かつて一世を風靡したHシステムやループコイル式オービスの撤去が相次いで実施されました。
この大規模な撤去が進んだ背景には、主に3つの明確な理由が存在します。
第1に、旧型機器の老朽化と保守部品の枯渇です。Hシステムをはじめとする旧世代機は製造メーカーの製造中止やサポート終了に伴い、維持管理コストが跳ね上がっていました。第2に、高速道路の車線拡幅やリニューアル工事に伴う物理的な支障です。そして第3の決定打が、高精度なループコイル式カメラであるLHシステムへの一本化と、警察庁が強力に推進する「可搬式(移動式)オービス」へのシフトです。
「固定機が減ったから関越道は走りやすくなった」と考えるのは早計です。固定機を撤退させた警察当局は、より費用対効果が高くドライバーの油断を突く機動的な取り締まり体制へと舵を切っています。