2024年4月7日、東大医学部健康科学・看護学科卒で元NHKアナウンサーの膳場貴子が『サンデーモーニング』の第2代総合司会に着任しました。長年親しまれた関口宏の勇退直後とあって注目度は極めて高く、日刊スポーツ等の報道によると初回平均世帯視聴率は13.0%を記録。関口宏のラスト出演回となった前週(2024年3月31日放送)の12.8%から0.2ポイント上昇し、順風満帆な滑り出しを見せました。
では、なぜネット上では「視聴率急落」というキーワードが独り歩きしたのでしょうか。その発端は、就任から1〜2カ月が経過した初夏にかけての数字の推移にありました。新司会就任による「ご祝儀相場」が落ち着くと、世帯視聴率は10%台前半から中盤へと自然収束していきました。一部のネットニュースがこの通常の揺らぎを「関口時代から急激な下落」と扇情的に報じたことで、急落というパブリックイメージが拡散された背景があります。
長年の視聴習慣を持つシニア層にとって、関口宏の独特な間やパネラーへの素朴な問いかけは番組の様式美でした。司会交代の影響により一時的な視聴者の出入りは発生したものの、数字の客観的な推移を見る限り、司会交代そのものが致命的な視聴者離れを引き起こした形跡は認められません。