手術は無事に成功したものの、本当の苦難はその後に待っていた。激しい痛みに耐えながら行われたリハビリテーション。喋ることすら容易ではなく、表情を動かすことさえ激痛を伴う日々が続いた。鏡を見るたびに突きつけられる現実に、一時は「もう表舞台には立てないのではないか」という暗い影が脳裏をよぎったという。
それでも彼を支えたのは、ファンからの熱烈な手紙と、かつて共に現場を駆け抜けた共演者たちの温かな言葉だった。痛みで顔が歪むリハビリ中も、彼は「自分はヒーローを演じた者だ」という誇りを失わなかった。泥をすすりながらでも前へ進む姿こそが、彼が演じた役柄そのものの生き様だったと言える。