歯が大きく揺れていると、「もうすぐ取れそうだから指やピンセットで抜いてしまおう」と考えがちです。しかし、歯科医師らの臨床データや症例報告が示す現実は極めてシビアです。目に見えている歯冠部分が揺れていても、歯根の先端が歯槽骨や強固な歯根膜で一部繋がっているケースが多く、無理に力を加えることで骨組織ごと引きちぎってしまう大事故が報告されています。
特に危険視されるのが、口腔内常在菌による急性感染症です。滅菌されていない指先や器具で粘膜を傷つけると、歯 自分で抜く リスク 感染症の発生率が跳ね上がります。傷口から細菌が血管内に侵入すると、菌血症や蜂窩織炎(ほうかしきえん)といった重篤な全身疾患へと進行するリスクすら孕んでいます。
また、古典的な民間療法として知られる「糸で歯を抜く 危険性」についても、小児歯科専門医は強く警鐘を鳴らしています。糸を巻きつけて急激なテンションをかけると、歯根が途中で折れて歯肉の奥深くに残留する「残根状態」に陥り、後から外科手術で歯茎を切開して取り出さなければならなくなる事例が後を絶ちません。