痔と大腸がんの違いとは?血便の色や便の細さで見分ける初期症状と受診の鉄則

痔と大腸がんの違いとは?血便の色や便の細さで見分ける初期症状と受診の鉄則

痔と大腸がんの違いとは?血便の色や便の細さで見分ける初期症状と受診の鉄則についての真相を徹底解説します。

血便や排便異常に気づいた際、次に直面するのが「肛門科と消化器内科のどちらを受診すべきか」という悩みです。結論から言えば、どちらの診療科を選んでも問題ありませんが、以下のような基準で選ぶのが最もスムーズです。

排便時に強い痛みがある、肛門の外に明らかなイボが脱出しているといった局所の自覚症状が強い場合は「肛門科(肛門外科)」が適しています。直腸診や肛門鏡を用いて数分で痔の重症度を診断できます。一方で、便が細くなってきた、腹痛や残便感が続く、あるいは便潜血検査で陽性を指摘された場合は、腸全体を精査できる「消化器内科(胃腸科)」の受診が推奨されます。なお、近年では「消化器・肛門外科」として両領域を一貫して診療するクリニックが増加しています。

精密検査のゴールドスタンダードとなる大腸内視鏡検査(大腸カメラ)について、「痛い」「苦しい」という過去のイメージから受診を躊躇する人も少なくありません。しかし、現在の内視鏡医療は飛躍的に進化しています。鎮静剤(静脈麻酔)を使用して眠っている間に検査を終える手法や、炭酸ガス(CO2)を使用して検査後の腹部膨満感を劇的に軽減する技術が標準化されています。

費用面に関しては、健康診断の便潜血陽性や自覚症状を伴う保険適用の場合、3割負担で約5,000円〜6,000円程度です。同日にポリープ切除術(日帰り手術)を実施した場合は、ポリープの個数や大きさに応じて約20,000円〜30,000円前後となります。任意保険の手術給付金対象となるケースも多く、経済的な負担感はかつてほど高くありません。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。