「高速道路上での自動追従が、なぜ雨の日の夜でもこれほど安定するのか?」
その答えは、車載カメラの目線ではなく、車線の真ん中にひっそりと埋め込まれたミリ波レーダーとV2I(路車間通信)ビーコンにある。車載センサーだけに頼る自動運転には、悪天候や遮蔽物による「認知の死角」が常に付きまとう。道路の中央という絶好のポジションにセンサー網を巡らせることで、前後数百メートルの死角情報をリアルタイムで車両側へ直接送信するシステムが実用化された。
路面の凍結状態や落とし物の存在を、車載AIよりも早く感知して接近車両へ警告を発する。高度な自律走行は、走行技術だけでなく、道路側の「知能化」によって初めて完結するのだ。