スキャンダル発覚直後は激しいバッシングに晒され、握手会でも厳しい言葉を投げかけられるなど、針の筵(むしろ)の状態が続きました。一時は芸能界引退やグループ即時脱退も考えたと後に告白していますが、松村さんは逃げることなくグループに残り続ける道を選びました。
その後、彼女が見せたプロ意識とひたむきな姿勢は、次第にファンの信頼を取り戻していきます。バラエティ番組『乃木坂工事中』では持ち前の明るさと独特のキャラクターで笑いを生み出し、雑誌『CanCam』の専属モデルやアニメ関連の仕事など、個人のフィールドでも着実に実績を積み重ねました。
そして騒動から約7年が経過した2021年7月、松村沙友理さんは乃木坂46を正式に卒業しました。約10年間にわたる活動を全うし、横浜アリーナで開催された卒業コンサートは多くのファンとメンバーの温かい祝福に包まれました。路上キス騒動という最大の危機を乗り越え、グループへの貢献を通じて自らの手で名誉を挽回した稀有な事例として、アイドル史に刻まれています。