独身時代には気にならなくても、結婚・出産や加齢に伴って浮き彫りになるのが医療インフラの制約です。奄美市内には総合病院が存在するものの、高度な先進医療や特殊な小児外科・難病治療に対応できる設備・専門医は限られており、重症化の際には鹿児島本土へドクターヘリや定期便で緊急搬送されるケースがあります。
子育て環境においては、豊かな大自然に囲まれた情操教育という絶大なメリットがある反面、進学選択肢の狭さが課題となります。島内には高校までしか高等教育機関が存在しないため、大学や専門学校への進学時には必然的に子どもが島外へ巣立ち、仕送りや一人暮らしの初期費用といった二重の家計負担が発生します。子どもの教育方針を巡る夫婦間の意見の不一致から、移住を断念してUターンする家族も少なくありません。