オンライン英会話や知恵袋、コミュニティフォーラムを定点観測すると、「お互いに」という日本語の便利さに引っ張られた不自然な英文が数多く散見されます。
例えば、「Let's understand each other's culture.(お互いの文化を理解し合おう)」という表現は自然ですが、「Let's understand each other culture.」とアポストロフィを省略して名詞を連続させてしまうエラーが後を絶ちません。また、ビジネスメールで「お互いの進捗を確認しましょう」と伝えたい際に「Let's check each other.」と書いてしまうと、「お互いの身体検査をする」ような奇妙なニュアンスを与えてしまいます。この場合は「Let's check with each other regarding the progress.」とするのがプロフェッショナルな表現です。
北米および英国のネイティブ講師やビジネスパーソンへのヒアリング取材でも、「one anotherは契約書やフォーマルなスピーチで意図的に格式を上げたい時に使う程度で、日常会話や社内Slackなどでは9割方each otherを用いている」という見解で一致しています。無理にone anotherを多用すると、かえって堅苦しく不自然な印象を与えかねない点に注意が必要です。